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OTHERS

その他【HYPOTHESIS】と【EFFECTION】で

紹介しきれなかった作品をまとめました。

<ポップアート(シルクスクリーン)①>

展示会10.png

作品名:rhythm:0123

 hypothesisにて展示したrhythmシリーズ。全4種類。

 300×300(mm)・シルクスクリーン。
 配色は絵本「こぐまちゃんのホットケーキ」などからインスピレーションを受けている。
 四角い枠の中に描かれている女の子だが、枠外に頭や手が飛び出ていたりすることなど、一見するとパーツの前後関係がわかりにくい。
 「型に嵌らない」をコンセプトに描いた作品であり、作品を見続けていると女の子が透明な枠を両手で持ち、そこから顔を出しているように見えてくる。
 最初から物理的な「型」は存在せず、鑑賞者自らが「型」を定義してしまっていたというパラドックスに陥っていることに気づく。
 「型」に嵌めようとしているのは他でもなく当事者自身であり、あらゆるものには決まったテンプレートは存在しない。言い換えれば自身の考え方によって型は自在に変えられるのだと訴える作品。
rhythmは「パターンを繰り返す」という意味で、シルクスクリーンによる印刷と絡めている。

<コンセプチュアルアート①>

作品名:ギター女子

 未発表、サイズA4。Clip Studio Paint Pro使用。 

 デジタルアート処女作品。​高校一年生の入学直後に制作した。

 ​中学時代はアートや音楽に費やす時間がほとんどなく高校生活で何を始めるべきか迷っていたが、芸術に対する憧れが強かったため、絵を描くことを始めることにした。

 この作品は音楽にも挑戦してみたいという「迷い」が表現されており、私の作品の中でも特に「迷い」が見て取れる作品となっている。また、必要以上にアグレッシブなポーズをさせた点にも音楽への思いが詰まっているとも言える。

 とはいえ、ネガティブな気持ちで制作した訳ではなく、キャラクターのまっすぐな目線には、自分の選んだ道に突き進むという当時の前向きな覚悟も込められている。

 技術的に拙い部分が見られるが、描いた当人である私も絵に対する熱意を感じ取れる。

 そのため鑑賞者にメッセージを伝えることを目的とした作品だけでなく、自分自身への思いだけを込めた作品作りも続けていく必要があると考えている。

<ポップアート(シルクスクリーン)②>

作品名:9faces

 hypothesisにて展示。全1種類。

 400×400(mm)・シルクスクリーン。
 来年春リリースされる友人(女性)の楽曲ジャケットに採用予定で、描き下ろした作品である。

 楽曲名は「いくら時が経っても」(仮)。

 小学生の思い出を綴った曲であるため、彼女の幼少期の写真アルバムを借り、当時の表情や仕草を参考にした。髪型もチョーカーも当時のままである。

 幼い頃の無邪気な表情と現在の仕草にかなりのギャップがあったため、体格は現在のままとし、成長しても人間の内在的な本質は変わらないことを表現した。

​正式なアルバムでは中央の枠に彼女の実際の顔写真を貼り付ける予定である。

<コンセプチュアルアート②>

作品名:shaking and swaying

 hypothesisにて展示。全1種類。

 420×297(mm)・uv印刷。

 個展には多くの知人アーティストが来ることが予想されたため、彼らに向けたメッセージを込めた作品である。
 背景の文字は【Shaking and swaying in the world,they're string at us and trying to scoop our feet.】。

 ​日本語訳は『揺れ、靡く世界の中で彼らはじっと私たちの足を掬おうと見つめている』。

 文字の見えない部分は上から透明なビニル素材をコーティングして光沢で見えるようになっている。

 絵のモデルは美術予備校に通う女子高生の方。無意識に浮き足立ち不安を抱く仕草をしつつも、目線は一点を見つめ、瞳孔を輝かせている。

 様々な情報に塗れたSNSでは、誤魔化しの効いた作品や若干手を抜いたような作品が手間以上に評価されることがしばしばある。

そのため作品作りの姿勢に意図せず妥協が生まれてしまうことがある。それでは今妥協なく努力し続けている後輩に足を掬われてしまうだろう。

 現状に甘んじず、進むことに不安を抱いていても構わない。

 その中でも自分の目標に焦点を合わせ続けるべきだというメッセージを込めた。

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